今「マタニティヨガ理論」をきちんと勉強し直しています。終わったら「産後ヨガ」も学ぶ予定です。
お腹にタオルやクッションを詰めてヨガをしてるのですが、別人になったようです。お母さんたちは本当に偉い!
最近妊婦さんにお腹を触らせてもらう機会も増えたので、産後のお母さんのよくある「うつ状態」について書いてみました。
女性ホルモンでお馴染みの「エストロゲン」は卵巣から作られます。
妊娠中のお母さんは、女性ホルモンのエストロゲンが通常の300倍も必要になってくるため、卵巣だけでは作ることができません。
そのため妊娠中にしかない臓器「胎盤」でエストロゲンも作ります。
母体って神秘的ですね。
エストロゲンは神経伝達物質である、いわゆる幸せホルモンと言われている「セロトニン」とも関係していて、セロトニンを活性化させる働きを持っています。
エストロゲンの分泌が活発な妊娠期間は、しあわせな状態が続いていきます。
お肌も綺麗になるお母さんは多いですよね。
ところが出産するとエストロゲンを作ってくれていた胎盤は出産とともに体外に出されてしまいます。
出産後の女性の体はエストロゲンがない状態で、次の生理が来るまでの産後を迎えるわけです。
抜け毛が多くなり乾燥しやすくなるのは、そのためです。
生まれたばかりの赤ちゃんの多くは、お腹の中にいる時はお母さんと栄養を分け合っているのため、お母さんが寝ている夜に活動していたため夜型の赤ちゃんが多く、生まれてからも夜に起きる赤ちゃんが多いそうです。
夜中に3〜4時間の授乳だけでもストレスがかかるのに、抗うつ効果があるセロトニンが少ない状態で過ごすわけですね。
意味もなく涙が出たり、自己嫌悪に陥ったり、やる気がなくなったりと、通常では何でもないことで落ち込んだりする話は最近はよく知られています。
産後うつという言葉は、昔からある言葉ではないですよね。
先日ある女性がラジオで「どうして女性が子供を産んだら、みんながいきなりちゃんと子供の世話ができると思うんだろう?」と話されていました。
それを聞いて本当になぜそう思い込んでいたんだろう??と自分でびっくりしました。
今の日本のように核家族化した社会というのは歴史的にも例がなく、多くはお母さんがほぼひとりで赤ちゃんの世話をしています。
子供の世話が苦手な人は別の事で、得意な人は子供の世話を、それぞれができることで貢献できる、もっと社会全体で子育てをサポートできるような時代が早く来ますように。
ヨガは呼吸をしながら適度に体を動かし、自律神経が整うため産後に起こりうる不調を解消することが期待できます。
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